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建設業経理士2級:よくある仕訳問題その9

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今朝、NHKで放送してたんですが、徳島には「はんごろし」なる名物があるそうで。

 

なんとも恐ろしい名前だなと見ていたら、俗に言う「おはぎ」のことでした。

 

なんでも「米粒を半分つぶしてるから、はんごろし」なんだそう。

 

ちなみに、米粒を全部つぶしたお餅は、「みなごろし」と言うそうです。(笑)

 

colocal.jp

 

さて、今日の5題はこちら。

 

<問題1:固定資産の売却損益>

機械装置を売却した。
これの取得原価は¥1,000,000で、減価償却累計額が¥800,000である。
¥300,000で売却することとし、代金は1ヶ月後に受け取ることになった。
なお、減価償却については間接法で記帳されている。

 

<解答>

   減価償却累計額 800,000 / 機械装置    1,000,000
   未収入金    300,000 / 固定資産売却益 100,000

 

<解説>

まず、機械装置を売却したので、これの減価償却累計額ともども帳簿から消去します。

   減価償却累計額 800,000 / 機械装置    1,000,000

 

代金¥300,000はまだ受け取っていないので、『未収入金』勘定で処理します。

   減価償却累計額 800,000 / 機械装置    1,000,000
   未収入金    300,000 /

 

¥1,000,000-¥800,000=¥200,000 の価値のものを¥300,000で売却したので、差額¥100,000の売却益が発生しています。

   減価償却累計額 800,000 / 機械装置    1,000,000
   未収入金    300,000 / 固定資産売却益 100,000

 

<問題2:利益処分>

株主総会にて、以下の利益処分が決定された。

  • 株主配当金 ¥500,000
  • 利益準備金 ¥50,000
  • 別途積立金 ¥200,000

 

<解答>

   繰越利益剰余金 750,000 / 未払配当金 500,000
                / 利益準備金 50,000
                / 別途積立金 200,000

 

<解説>

そのまんまです。

 

株主配当金は、配当額が決まっただけで、まだ実際に配当されていませんので、『未払配当金』勘定で処理します。

 

<問題3:当座借越>

未払いとなっていた本社事務用機器の購入代金を支払うため、小切手¥500,000を振り出した。
当座預金残高は¥300,000であったが、取引銀行と借越限度額¥1,000,000の当座借越契約を結んでいる。

 

<解答>

   未払金 500,000 / 当座預金 300,000
            / 当座借越 200,000

 

<解説>

本問の未払金は、「本社事務用機器」に対するものなので、『未払金』勘定で処理します。

 

これが工事に関わるものであれば、『工事未払金』勘定となりますので注意してください。

 

<問題4:完成工事補償引当金

前期に引き渡し済みの建物について、当期に補修工事を行った。
これに係る支出額は¥700,000であり、約束手形を振り出して支払った。
なお、前期決算において、完成工事補償引当金¥500,000を計上している。

 

<解答>

   完成工事補償引当金 500,000 / 支払手形 700,000
   修繕維持費     200,000 /

 

<解説>

『完成工事補償引当金』が計上されているので、まずはこれを取り崩します。

 

不足分は『修繕維持費』勘定や、『工事補償費』勘定などで処理します。
本試験では、与えられた勘定科目群に合わせて解答しましょう。

 

<問題5:約束手形

本社事務用備品の購入代金を支払うため、約束手形¥50,000を振り出した。

 

<解答>

   備品 50,000 / 営業外支払手形 50,000

 

<解説>

うっかり『支払手形』勘定で処理しないように注意です。

 

工事とは関係ありませんので、『営業外支払手形』勘定で処理します。

 

 

 


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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