建設業経理士2級:よくある仕訳問題その16
今日は日曜日です。
サッカーの本田圭佑選手が、こんなことを言ってました。
- 「成功したい人にとって休日をもらって休んでいるようでは話にならない」
- 「中学生の時くらいから休みをもらうと出し抜くチャンスやと思って、もっと休みをくれって思ってた」
資格試験では、他人の点数がどうであろうと自分の合格には関係ありません。
ですので、「出し抜く」必要はありませんが、「休みだからと喜んでる場合じゃない」という気持ちは必要かもしれません。
また、本田選手はこうも言っています。
- 「休むのも必要。ただそれは怪我するほど追い込んでから学ぶこと」
今日は日曜日です。
貴方は今日を、どう過ごしますか?
というわけで、今日の問題は以下の5問。
<問題1:有価証券の売却損益>
前期に取引関係を強化するため、A社株式を1株あたり¥500で2,000株購入し、手数料¥30,000とともに小切手を振り出して支払っている。
当期においてこの株式500株を、1株あたり¥530で売却し、手数料¥10,000を差し引いた残額が当座預金に振り込まれた。
当期売却時の仕訳を示しなさい。
<解答>
当座預金 255,000 / 投資有価証券 257,500
投資有価証券売却損 2,500 /
<解説>
購入時の仕訳は、
投資有価証券 1,030,000 / 当座預金 1,030,000
なので、この株式の単価は、
1,030,000 ÷ 2,000 = @¥515
これを500株売ったということは、
@¥515 × 500株 = ¥257,500
実際に振り込まれた額は、
@¥530 × 500株 - ¥10,000 = ¥255,000
差額の¥2,500、売却損が発生しています。
<問題2:完成工事補償引当金>
3期前に引き渡した建物の補修工事を行い、¥500,000を約束手形で支払った。
なお、前期決算にて、完成工事補償引当金¥700,000を計上している。
<解答>
完成工事補償引当金 500,000 / 支払手形 500,000
<解説>
そのまんまです。
<問題3:利益処分>
株主総会にて、以下の利益処分が決定された。
- 株主配当金 ¥200,000
- 利益準備金積立 ¥20,000
- 別途積立金積立 ¥120,000
<解答>
繰越利益剰余金 340,000 / 未払配当金 200,000
/ 利益準備金 20,000
/ 別途積立金 120,000
<解説>
これもそのまんまです。
株主配当金は、『未払配当金』勘定で処理します。
<問題4:固定資産の売却損益>
機械装置(取得価額¥3,000,000、期首減価償却累計額¥2,240,000)を当期末に売却した。
この機械装置は、残存価額¥200,000、耐用年数10年、定額法で減価償却されていた。
売却額は¥800,000で、翌月に受け取ることになっている。
<解答>
減価償却累計額 2,240,000 / 機械装置 3,000,000
減価償却費 280,000 / 固定資産売却益 320,000
未収入金 800,000 /
<解説>
当期分の減価償却費 = (3,000,000-200,000)÷10
= 280,000
売却時の減価償却累計額 = 2,240,000 + 280,000
= 2,520,000
売却時の機械装置の価値 = 3,000,000 - 2,520,000
= 480,000
¥480,000の機械装置を、¥800,000で売ったので、¥320,000の利益が発生しています。
<問題5:工事完成基準>
前期より着工していた工事が、当期に完成した。
請負金額は¥2,000,000、受注時に¥500,000を受け取っている。
完成工事高に関する仕訳を示しなさい。
<解答>
未成工事受入金 500,000 / 完成工事高 2,000,000
完成工事未収入金 1,500,000 /
<解説>
これも、そのまんまですね。
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