建設業経理士2級:本試験第2問対策その3
今日は「13日の金曜日」です。
これがキリスト教において不吉とされている日であることを、あの有名な映画によって知った人も多いのではないでしょうか。
かく言う私もその一人です。
ちょっと調べてみると、なんでこの日が不吉とされているのかは、諸説あるようです。
一番有名な説としては、イエス・キリストが磔刑にされたのが13日の金曜日だからという説だと思うのですが、これは正しくないそうで。
ちなみに、「13日の金曜日」という日付は、1年の間に必ず1回以上現れ、13日の曜日としては金曜日が最も多いんだそうです。
さて、今日の問題は以下の3問です。
<問題1:総合償却>
以下の2つの機械装置を償却単位として定額法で総合償却を行う場合、加重平均法による平均耐用年数は( ? )年である。
- 機械装置A : 取得原価 ¥2,000,000 残存価額 ¥200,000 耐用年数 12年
- 機械装置B : 取得原価 ¥4,000,000 残存価額 ¥400,000 耐用年数 8年
<解答>
9年
<解説>
機械装置Aの償却額 = 取得原価 - 残存価額
= 2,000,000 - 200,000
= 1,800,000
機械装置Bの償却額 = 4,000,000 - 400,000
= 3,600,000
償却単位の償却額合計 = 1,800,000 + 3,600,000
= 5,400,000
機械装置Aの年間償却額 = (取得原価ー残存価額)÷耐用年数
= (2,000,000-200,000)÷12
= 150,000
機械装置Bの年間償却額 = (4,000,000-400,000)÷8
= 450,000
償却単位の年間償却額合計 = 150,000 + 450,000
= 600,000
平均耐用年数 = 償却額合計 ÷ 年間償却額合計
= 5,400,000 ÷ 600,000
= 9
<問題2:内部利益>
A社は本店から支店に材料を送る際、原価に10%の利益を加算した額で送っている。
支店の期末における材料費は¥5,000(うち本店仕入分¥2,000)、未使用の材料は¥3,000(うち本店仕入分¥970)である。
この場合、控除される内部利益は¥( ? )となる。
<解答>
¥270
<解説>
本店仕入分総額 = 2,000 + 970
= 2,970
この¥2,970は、原価に10%の利益を加算した額になっているので、
原価 + 0.1原価 = 2,970
1.1原価 = 2,970
原価 = 2,700
内部利益 = 原価の10%
= 2,700 × 10%
= 270
<問題3:貸倒引当金>
前期末の決算において、貸倒引当金¥50,000が設定されている。
当期において、前期に完成した工事代金の未収分¥30,000と、当期に完成した工事代金の未収分¥20,000について貸倒れとなった。
当期末の売上債権残高¥1,000,000に対して3%の貸倒れが見積もられる場合、貸倒引当金繰入額は¥( ? )となる。
なお、繰入額の計算は差額補充法で処理するものとする。
<解答>
¥10,000
<解説>
前期決算にて設定された『貸倒引当金』¥50,000を取り崩せるのは、これを設定していた時点で発生していた債権に対してのみです。
従って、前期の未収分¥30,000に対してのみ取り崩せるので、
貸倒引当金の残高 = ¥50,000 - ¥30,000
= ¥20,000
となります。
そして当期末に新たに設定される貸倒引当金は、
¥1,000,000 × 3% = ¥30,000
なので、差額の¥10,000が繰入額となります。
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