建設業経理士2級:本試験第2問対策その5
今日の問題はこちらの3問。
<問題1:本支店会計>
本店にあるA支店勘定は借方残高¥200,000、B支店勘定は借方残高¥100,000である。
B支店がA支店の完成工事未収入金¥50,000を現金で回収した。
この取引を本店集中計算制度で仕訳した場合、本店のA支店勘定は¥( ? )の借方残となる。
<解答>
¥150,000
<解説>
「B支店がA支店の完成工事未収入金¥50,000を現金で回収した。」
この取引についてそのまま仕訳すると、
A支店の仕訳は、自分が持っていた完成工事未収入金がB支店に回収されたので、
B支店 50,000 / 完成工事未収入金 50,000
B支店の仕訳は、A支店の債権を現金で回収したので、
現金 50,000 / A支店 50,000
となります。
本問では、「本店集中計算制度で仕訳する」との指示があるので、これを本店経由の仕訳に直すと、
A支店の仕訳 : 本店 50,000 / 完成工事未収入金 50,000
B支店の仕訳 : 現金 50,000 / 本店 50,000
本店の仕訳は、これらを繋ぐ仕訳になるので、
B支店 50,000 / A支店 50,000
この仕訳により、本店のA支店勘定は、
借方残¥200,000 - 貸方残¥50,000 = ¥150,000の借方残となります。
<問題2:利益処分>
株主総会にて、次の利益処分が決定された。
- 株主配当金 ¥3,500,000
- 利益準備金 ¥( ? )
- 別途積立金 ¥6,000,000
なお、資本金は¥10,000,000、利益準備金は¥2,250,000あり、利益準備金には最低必要額を計上する。
<解答>
¥250,000
<解説>
利益準備金への積立額は、次の①、②のどちらか少ない方です。
②株主配当金 × (1/10)
① = 10,000,000 × (1/4) - 2,250,000
= 250,000
② = 3,500,000× (1/10)
= 350,000
①<②ですので、積立額は¥250,000となります。
<問題3:消費税>
当期末、決算整理前の時点で、仮払消費税¥240,000、仮受消費税¥425,000であった。
決算整理にて家賃の未払分¥150,000(消費税¥15,000)があった。
これを適切に処理すると、未払消費税は¥( ? )となる。
<解答>
¥170,000
<解説>
未払いの家賃については、これがあると判明しただけで、まだ払っていないので、
支払家賃 150,000 / 未払金 165,000
仮払消費税 15,000 /
と仕訳します。
これにより仮払消費税は、
¥240,000 + ¥15,000 = ¥255,000
求める未払消費税は、
仮受消費税 425,000 / 仮払消費税 255,000
/ 未払消費税 170,000
となります。
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