日商簿記の試験が、来年2月23日に行われます。
建設業経理士2級の問題は、日商簿記2級対策にも繋がりますので、受験される方には是非ご覧いただきたいと思います。
今日の問題はこちらの4問。
<問題1:内部利益>
A社は、本店から支店への材料振替価格を、原価に3%を加算した額としている。
支店の期末における材料費は¥200,000(うち本店仕入分¥110,000)、未使用の材料は¥50,000(うち本店仕入分¥8,450)であった。
期末に控除される内部利益は¥( ? )である。
<解答>
¥3,450
<解説>
本店仕入分の合計 = ¥110,000 + ¥8,450
= ¥118,450
原価 + 原価の3% = ¥118,450
1.03原価 = ¥118,450
原価 = ¥115,000
内部利益 = 原価の3%
= ¥115,000 × 3%
= ¥3,450
<問題2:銀行勘定調整表>
決算整理前の時点で、当座預金勘定残高は¥1,500,000であったが、銀行から残高証明書を取り寄せたところ差異があることが判明した。
差異分析を行い、次の事実が判明した。
- 工事代金の入金¥300,000があったが、当社に未通知であった。
- 未払金の支払いに小切手¥150,000を振り出したが、未取立であった。
- 通信費の引き落とし¥30,000があったが、未処理であった。
このとき、銀行の当座預金口座残高は¥( ? )である。
<解答>
¥1,920,000
<解説>
帳簿残高 = 口座残高
①より、
帳簿残高+¥300,000 = 口座残高
②より、
帳簿残高+¥300,000 = 口座残高-¥150,000
③より、
帳簿残高+¥300,000-¥30,000 = 口座残高-¥150,000
帳簿残高は¥1,500,000と指示があるので、整理すると、
¥1,500,000+¥300,000-¥30,000 = 口座残高-¥150,000
口座残高 = ¥1,920,000
<問題3:固定資産の交換>
当期首において、自社の機械装置(取得原価¥500,000、前期末の減価償却累計額¥200,000)と、他社の機械装置を交換し、交換差金¥70,000を支払った。
この機械装置について、定額法(耐用年数10年、残存価額ゼロ)で償却すると、当期の減価償却費は¥( ? )である。
<解答>
¥37,000
<解説>
仕訳で考えてみましょう。
まず、自社の機械装置を手放したので、
減価償却累計額 200,000 / 機械装置 500,000
他社の機械装置を受け取って、¥70,000を払ったので、
減価償却累計額 200,000 / 機械装置 500,000
機械装置 ? / 現金 70,000
これにより、新たな機械装置の取得原価は、¥370,000となります。
減価償却費 = (取得原価-残存価額)÷耐用年数
= ¥370,000 ÷ 10年
= ¥37,000
<問題4:株式の発行>
新たな会社設立に当たり、授権株式数2,000株、1株あたりの払込金額¥10,000とした。
発行株式数及び払込金額の資本金組入額を、会社法が定める必要最低限とすると、資本準備金繰入額は¥( ? )である。
<解答>
¥2,500,000
<解説>
発行株式数の必要最低限度 = 授権株式数の4分の1
= 2,000株 ÷ 4
= 500株
資本金組入額の必要最低限度 = 払込金額の2分の1
= 500株 × @¥10,000 ÷ 2
= ¥2,500,000
資本準備金組入額 = 払込金額のうち、資本金に組み入れられなかった分
= 500株 × @¥10,000 - ¥2,500,000
= ¥2,500,000
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