建設業経理士2級：本試験第2問対策その13
今日の問題はこちらの4問。
＜問題1：総合償却＞
以下の2つの機械装置を1つの償却単位とし、総合償却法で減価償却費の計算（定額法）を行う場合、加重平均法で計算した平均耐用年数は（ ？ ）年である。
- 機械装置A ： 取得原価￥600,000 耐用年数6年 残存価額ゼロ
- 機械装置B ： 取得原価￥240,000 耐用年数6年 残存価額ゼロ
＜解答＞
6年
＜解説＞
機械装置Aの償却可能額 ＝ 取得原価 － 残存価額
＝ ￥600,000
機械装置Bの償却可能額 ＝ ￥240,000
償却単位の償却可能額 ＝ ￥600,000 ＋ ￥240,000
＝ ￥840,000
機械装置Aの年間減価償却費 ＝ （取得原価－残存価額）÷耐用年数
＝ ￥100,000
機械装置Bの年間減価償却費 ＝ ￥40,000
償却単位の年間減価償却費 ＝ ￥100,000 ＋ ￥40,000
＝ ￥140,000
平均耐用年数 ＝ 償却単位の償却可能額 ÷ 償却単位の年間減価償却費
＝ ￥840,000 ÷ ￥140,000
＝ 6年
＜問題2：材料評価損＞
材料元帳によると、残高の数量は200kgであり、1kgあたり単価￥750である。
期末の実地棚卸の結果、棚卸減耗が15kgあり、1kgあたり単価が￥675である場合、材料評価損は￥（ ？ ）である。
＜解答＞
￥13,875
＜解説＞
この図で考えましょう。
図より、
材料評価損 ＝ 実地棚卸数量 × （帳簿単価－時価単価）
＝ （200kg－15kg）×（＠￥750－＠￥675）
＝ 185kg × ＠￥75
＝ ￥13,875
＜問題3：銀行勘定調整表＞
決算にあたり、当座預金勘定残高と銀行の当座預金残高の差異分析を行い、次の事実が判明した。
- 銀行に取立依頼した小切手￥36,000が未取立であった。
- 完成工事未収入金￥47,500の振込があったが、当社に未通知であった。
- ￥2,600を預け入れていたが、時間外のため銀行で未処理であった。
- 借入金の利息￥11,000が引き落とされていたが、当社に未通知であった。
このとき、当座預金勘定残高は銀行の当座預金残高より￥（ ？ ）多い。
＜解答＞
￥2,100
＜解説＞
帳簿残高 ＝ 銀行口座
①より、
帳簿残高 ＝ 銀行口座＋￥36,000
②より、
帳簿残高＋￥47,500 ＝ 銀行口座＋￥36,000
③より、
帳簿残高＋￥47,500 ＝ 銀行口座＋￥36,000＋￥2,600
④より、
帳簿残高＋￥47,500－￥11,000 ＝ 銀行口座＋￥36,000＋￥2,600
整理すると、
帳簿残高 ＋ ￥36,500 ＝ 銀行口座 ＋ ￥38,600
帳簿残高 ＝ 銀行口座 ＋ ￥2,100
＜問題4：本支店会計＞
本店にあるA支店勘定は￥115,000の借方残高、B支店勘定は￥190,000の借方残高であった。
B支店がA支店の従業員の出張旅費￥16,500を現金で立替払いし、本店はB支店のための借入金の支払利息（本店ですでに支払記録済み）￥21,000をB支店の負担とした。
このとき、支店相互間の取引を本店集中計算制度で処理していれば、本店におけるB支店勘定残高は￥（ ？ ）となる。
＜解答＞
￥194,500
＜解説＞
仕訳してみましょう。
・B支店がA支店の従業員の出張旅費￥16,500を現金で立替払いした
A支店の仕訳 ： 旅費交通費 16,500 ／ 本店 16,500
B支店の仕訳 ： 本店 16,500 ／ 現金 16,500
本店の仕訳 ： A支店 16,500 ／ B支店 16,500
・本店はB支店のための借入金の支払利息（本店ですでに支払記録済み）￥21,000をB支店の負担とした
B支店の仕訳 ： 支払利息 21,000 ／ 本店 21,000
本店の仕訳 ： B支店 21,000 ／ 支払利息 21,000
以上の仕訳より、
本店のB支店勘定残高 ＝ ￥190,000 ＋ ￥21,000 － ￥16,500
＝ ￥194,500
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