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建設業経理士2級:本試験第2問対策その16

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建設業経理士2級、本気で合格したいなら、これくらい解けなくてどうするっていう今日の問題はこちらの4問。

 

<問題1:材料費の計算>

当期の未成工事支出金に含まれる材料費について、期首残高が¥50,000で、期末残高が¥80,000であった。
当期の材料仕入高が¥400,000で、材料の期首残高が¥30,000で、期末残高が¥70,000であったとすれば、当期の完成工事原価報告書における材料費は¥( ? )である。

 

<解答>

   ¥330,000

 

<解説>

材料について、
期首残高 + 仕入高 - 期末残高 = 材料消費高
¥30,000 + ¥400,000 - ¥70,000 = ¥360,000

 

¥30,000残っているところに¥400,000仕入れて、最後に残ったのが¥70,000なら、使ったのは¥360,000ですね。

 

材料費について、
期首残高 + 材料消費高 - 期末残高 = 完成工事原価
¥50,000 + ¥360,000 - ¥80,000 = ¥330,000

 

未成工事支出金に含まれる材料費の期首残高が¥50,000ということは、まだ完成していない工事に対して¥50,000の材料を使っているということです。

これに加えて、材料消費高が¥360,000ですから、未完成の工事に対して合計¥410,000の材料を使っていることになります。

 

これが、期末には残高¥80,000になっているわけですから、差額の¥330,000が完成工事に振り替えられたことになります。

 

<問題2:工事進行基準

前期に請負金額¥6,000,000の工事(工期は3年)を受注し、前期から工事進行基準を適用している。
当該工事の工事原価総額の見積額は¥5,400,000であり、発生した工事原価は前期が¥972,000、当期が¥2,916,000である。
着手前の受入金が¥1,500,000である場合、当期の完成工事高は¥( ? )である。

 

<解答>

   ¥3,240,000

 

<解説>

前期工事進捗度 = ¥972,000 ÷ ¥5,400,000
        = 0.18

 

前期完成工事高 = ¥6,000,000 × 0.18
        = ¥1,080,000

 

未成工事受入金残高 = ¥1,500,000 - ¥1,080,000
          = ¥420,000

 

当期工事進捗度 = (¥972,000+¥2,916,000)÷¥5,400,000
        = 0.72

 

当期完成工事高 = ¥6,000,000 × 0.72 - ¥1,080,000
        = ¥3,240,000 

 

仕訳にすると、

   完成工事未収入金 2,820,000 / 完成工事高 3,240,000
   未成工事受入金   420,000 /

 

となります。

 

着手前の受入金は、『完成工事未収入金』の計算に関係するだけで、『完成工事高』には関係ないことに注意してください。

 

<問題3:社債償還損>

前期首に社債券面総額¥15,000,000(償還期限5年)を額面¥100につき¥97で発行した。
そのうち¥2,500,000を当期末に額面¥100につき¥101で買入償還した。
この買入償還による社債償還損は¥( ? )である。なお、社債発行差金は償還期間にわたり定額法により償却している。

 

<解答>

   ¥70,000

 

<解説>

買入償還した¥2,500,000について考えます。

 

社債発行時の簿価 = ¥2,500,000 × (¥97/¥100)
         = ¥2,425,000

 

1年あたりの償却額 = (¥2,500,000-¥2,425,000)÷5年
          = ¥15,000

 

買入償還時の簿価 = ¥2,425,000 + (¥15,000×2年分)
         = ¥2,455,000

 

実際の買入償還価額 = ¥2,500,000 × (¥101/¥100)
          = ¥2,525,000

 

¥2,455,000のものを、¥2,525,000出して買ったわけですから、差額の¥70,000が償還損となります。

 

<問題4:総合償却>

以下の2つの機械装置を償却単位として、総合償却法で減価償却費の計算(定額法)を行う場合、加重平均法で計算した平均耐用年数は( ? )年である。

  • 機械装置A : 取得原価¥2,000,000、耐用年数5年、残存価額ゼロ
  • 機械装置B : 取得原価¥6,400,000、耐用年数8年、残存価額ゼロ

 

<解答>

   7年

 

<解説>

機械装置Aの償却可能額 = 取得原価 - 残存価額
           = ¥2,000,000

 

機械装置Bの償却可能額 = ¥6,400,000

 

償却単位の償却可能額 = ¥2,000,000 + ¥6,400,000
           = ¥8,400,000

 

機械装置Aの減価償却費 = (取得原価-残存価額)÷耐用年数
           = ¥400,000

 

機械装置Bの減価償却費 = ¥6,400,000 ÷ 8年
           = ¥800,000

 

償却単位の減価償却 = ¥400,000 + ¥800,000
           = ¥1,200,000

 

平均耐用年数 = 償却単位の償却可能額 ÷ 償却単位の減価償却
       = ¥8,400,000 ÷ ¥1,200,000
       = 7年

 

 

 

 


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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