建設業経理士2級:本試験第2問対策その17
建設業経理士2級、本気で合格したいなら、鼻歌交じりに解いてしまいましょうという、今日の問題はこちらの4問。
<問題1:のれん償却>
A社を¥3,000,000で買収した。A社の諸資産は¥5,000,000で、諸負債は¥2,500,000であった。
これにより発生したのれんについて、会計基準が定める最長期間で償却した場合、1年分の償却額は¥( ? )である。
<解答>
¥25,000
<解説>
のれん償却について、会計基準が定める最長期間は20年となっています。
買収時の仕訳をすると、
諸資産 5,000,000 / 諸負債 2,500,000
のれん 500,000 / 現金など 3,000,000
となりますので、
1年分の償却額 = ¥500,000 ÷ 20年
= ¥25,000
となります。
<問題2:材料評価損>
期末にて、棚卸実施前の材料元帳の期末残高は、数量が300kgであり、1kg当たり単価¥300であった。
棚卸を行った結果、数量について20kgの不足が生じていたが、その原因は不明であった。
1kg当たり単価が¥200に下落している場合、材料評価損は¥( ? )である。
<解答>
¥28,000
<解説>
以下の図に当てはめて考えましょう。
材料評価損 = (¥300-¥200)×(300kg-20kg)
= ¥28,000
<問題3:銀行勘定調整表>
期末にて、当座預金勘定残高と銀行の当座預金残高の差異分析を行い、次の事実が明らかとなった。
- 借入金の利息¥50,000が引き落とされていたが、当社に未通知であった。
- 工事未払金の支払に小切手¥300,000を振り出したが、未取立であった。
- 工事代金の入金¥150,000があったが、当社に未通知であった。
- 通信料金の自動引き落としが¥15,000あったが未処理であった。
このとき、銀行の当座預金残高は当社の当座預金勘定残高より¥( ? )多い。
<解答>
¥215,000 ¥385,000
<解説>
帳簿残高 = 銀行残高
①より、
帳簿残高-¥50,000 = 銀行残高
②より、
帳簿残高-¥50,000 = 銀行残高-¥300,000
③より、
帳簿残高-¥50,000+¥150,000 = 銀行残高-¥300,000
④より、
帳簿残高-¥50,000+¥150,000-¥15,000 = 銀行残高-¥300,000
整理すると、
帳簿残高 + ¥85,000 = 銀行残高 - ¥300,000
帳簿残高 + ¥215,000 = 銀行残高
帳簿残高 + ¥385,000 = 銀行残高
従って解答は、¥215,000 ¥385,000となります。
※計算ミスのご指摘を頂き、訂正いたしました。
<問題4:未収利息>
未収利息の期首残高が¥40,000で、当期の利息の収入額が¥( ? )で、当期の損益計算書に記載された受取利息が¥170,000であれば、当期末の貸借対照表に記載される未収利息は¥50,000となる。
<解答>
¥160,000
<解説>
与えられた条件を箇条書きにしてみましょう。
まず①より、期首の時点で、¥40,000を受け取る権利があることが分かります。
そして③より、当期において新たに¥170,000を受け取る権利が発生したことが分かります。
つまり合計で、¥210,000を受け取る権利があるということです。
しかし④より、まだ受け取っていない分が¥50,000あることが分かります。
¥210,000を受け取る権利に対して、まだ受け取っていない分が¥50,000ということは、差額の¥160,000を受け取ったということです。
従って、当期の利息の収入額は、¥160,000となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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