建設業経理士2級:理論問題対策その1
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今日からまた、ブログ更新してまいります。
特に、3月に建設業経理士2級を受験される方を対象に、その力となれるような内容を目指しておりますので、是非注目して頂きたいと思います。
では、今年1発目の問題はこちら。
<問題:原価計算の種類>
次の文章と最も関係の深い「原価計算の種類」を、下記の解答群より選びなさい。
同じ解答を何度選択しても良いものとする。
- 建設業では、この原価計算で採用する原価分類に基づいて、完成工事原価報告書の作成を求めている。
- これは、工事原価に販売費や一般管理費などの営業費まで含めて行う原価計算方法である。
- 建設資材の製造工場における原価計算は、素材とそれを加工する作業の区分を重視している。
- ボルトを量産しているA社では、一定期間に発生した原価をそれに応じた生産量で割って製品の単位原価を計算している。
- 受注単位毎に消費された原価を集計・計算する原価計算方法であり、建設業では一般的にこの方法が採用される。
- 個々の原価計算対象に係る直接原価を集計し、次に、原価計算対象に共通的に発生する間接原価を配賦する原価計算方法である。
- コストコントロールのため、能率水準としての目標を定める。
- これは、ある工事について、適正な価額で受注できるか否かを判断するために行う原価計算方法である。
<解答群:原価計算の種類>
A:個別原価計算 B:総合原価計算 C:形態別原価計算 D:標準原価計算
E:総原価計算 F:事前原価計算 G:工種別原価計算
<解答>
<解説>
建設業経理士2級の理論問題については、過去記事にまとめがありますので、未読の方はそちらをまずご覧ください。
正答のコツは、あまり深く考えずにパターンで覚えてしまうことです。
①は、形態別原価計算になります。
完成工事原価報告書の体裁を思い出してください。
「材料費」「労務費」「外注費」「経費」に分けて計算しますよね?
このように、「材料費」「労務費」「外注費」「経費」というキーワードが出てきたら、「形態別原価計算」です。
②は、総原価計算になります。
「総」原価計算とは、工事に係る原価と営業に係る原価をまとめて計算することです。
「販売費」「般管理費」というキーワードが出てきたら、「総原価計算」と覚えましょう。
③と④は、総合原価計算になります。
「総合原価計算」には、キーワードが2つあります。
1つ目は、「加工費」です。
「生産には素材と加工が必要であり、これを区分して考える」とくれば、「総合原価計算」です。
もう1つのキーワードは「大量生産」です。
まとめて大量生産するため、個々に原価計算することが難しい。
そのため、発生原価を生産量で割って計算するのは、「総合原価計算」となります。
「総」原価計算と、「総合」原価計算の違いを、ハッキリしておきましょう。
言葉は似ていますが、全くの別物です。
⑤と⑥は、個別原価計算になります。
これもキーワードが2つあります。
1つ目は、「建設業では一般的」という言葉。
これが出てきたら、迷わず「個別原価計算」と答えましょう。
もう1つは、「間接費の配賦」です。
階梯式配賦法とか勉強されていると思いますが、「部門共通費を配賦する」などの文言があれば、「個別原価計算」です。
⑦は、標準原価計算になります。
予め目標(標準)を定めておいて、後から実際との差額を調整する方法が、「標準原価計算」です。
⑧は、事前原価計算になります。
実際に工事を請け負う前に係った費用の計算は、「事前原価計算」です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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