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建設業経理士2級:理論問題対策その3

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今日の問題はこちら。

 

<問題:工事原価・期間費用・非原価>

次に示す1~16の費用あるいは損失は、A~Cのどの区分に属するものか答えなさい。

 

<区分>

A : 工事原価として処理する。

B : 総原価に含まれるが、期間費用として処理する。

C : 非原価項目として処理する。

 

  1. 事業拡張を宣伝するための新聞広告に要する支出
  2. 工事用機械を購入するための借入金の利息の支出
  3. 工事現場に仮設した機械装置の使用による損耗額
  4. 工事現場で使用してきた機械装置の売却損
  5. 工事現場における水害事故の資産喪失額
  6. 工事現場で発生した盗難による損失
  7. 工事現場に搬入する資材の運搬経費
  8. 運転資金調達を目的とした借入金の利息
  9. 本社建物の賃料
  10. 工事現場を管理するために借りた現場事務所の賃料
  11. 本社建物で発生した電気代および水道代
  12. 建築資材保管用の土地を取得するための借入金の利息
  13. 受注した工事の入札時における設計料の支出
  14. 受注できなかった工事の入札時における設計料の支出
  15. 現場作業員に対する安全指導に関する支出
  16. 現場作業員ではなく、工事現場監督者に対する人件費

 

 

<解答>

01 B / 02 C / 03 A / 04 C / 05 C
06 C / 07 A / 08 C / 09 B / 10 A
11 B / 12 C / 13 A / 14 B / 15 A
16 A

 

<解説>

建設業経理士2級の理論問題については、過去記事にまとめがありますので、未読の方はそちらをまずご覧ください。

 

建設業経理士2級:原価計算の理論の巻その1

建設業経理士2級:原価計算の理論の巻その2

 

正答のコツは、あまり深く考えずにパターンで覚えてしまうことです。

 

Aの、工事原価として処理するものは、
『未成工事支出金』勘定に集計されるものであり、直接工事に関わるものです。

 

Bの、総原価に含まれるが、期間費用として処理するものは、
『販売費及び一般管理費』勘定に集計されるものであり、営業活動に関わるものです。

 

Cの、非原価項目として処理するものは、
経営目的に関連しないものや、異常な状態による損失などです。

 

3、7、10、13、15、16は、工事完成に必要な費用なので、「 A 」です。

1、9、11、14は、営業活動に要する支出なので、「 B 」です。

2、4、8、12は、経営目的に関連しないので、「 C 」です。

5、6は、異常な状態による損失なので、「 C 」です。

 

  • 「入札時における設計料」は、その工事を受注すれば工事原価となりますが、受注できなければ期間費用となります。
  • 「本社」とくれば期間費用です。
  • 「利息」とくれば非原価項目です。

 

 

 


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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