先日、ある方からこんな質問を頂きました。
「配賦差異について、有利差異は貸方差異、不利差異は借方差異っていうのが、すぐにどっちがどっちだったか分からなくなる。いい覚え方はないですか?」
はい。
こんなふうに覚えてみてはいかがでしょうか。
有利差異ってことは、有利なんだからこれは収益。
収益のホームポジションは貸方だから、有利差異は貸方差異。
逆に不利差異なら、これは費用。
費用のホームポジションは借方だから、不利差異は借方差異。
では、例題を2つ。
<問1>
A工事に対する人件費の予定配賦額は¥100,000であったが、実際発生額は¥102,000であった。この場合、有利差異か不利差異か、及び借方差異か貸方差異か答えなさい。
<解答>
不利差異(借方差異)
<解説>
¥100,000でいいと思ってたら、¥102,000も必要だった。
¥2,000も追加で払わないといけないんだから不利差異。
¥2,000の費用が発生してるんだから、費用のホームポジションである借方差異。
<問2>
B工事に対する人件費の予定配賦額は¥100,000であったが、実際発生額は¥70,000であった。この場合、有利差異か不利差異か、及び借方差異か貸方差異か答えなさい。
<解答>
有利差異(貸方差異)
<解説>
¥100,000も必要だと思ってたら、¥70,000で済んだ。
¥30,000も戻ってくるんだから有利差異。
¥30,000の収益が発生してるんだから、収益のホームポジションである貸方差異。
これでもう忘れませんね!