建設業経理士2級:本試験第2問対策その12
さて、今日の問題はこちらの4問。
<問題1:消費税>
消費税について税抜方式で会計処理ものとする。
仮受消費税が¥130,000で、仮払消費税が¥( ? )ならば、未収消費税は¥20,000となる。
<解答>
¥150,000
<解説>
どっちがどっちか分からなくなる場合は、落ち着いて仕訳してみましょう。
「仮受消費税が¥130,000」ということは、
現金など 130,000 / 仮受消費税 130,000
という仕訳があるということです。
「未収消費税が¥20,000」ということは、
仮受消費税 130,000 / 仮払消費税 ?
未収消費税 20,000 /
ということですので、仮払消費税は¥150,000となります。
<問題2:工事進行基準>
前期よりA工事を請け負い、工事進行基準を適用している。
この工事の工期は3年、請負金額は¥22,000,000、総工事原価見積額は¥20,000,000である。
当期末にて総工事原価見積額が¥17,500,000に変更された。
前期発生工事原価は¥4,000,000、当期発生工事原価は¥10,000,000である。
工事進捗度の算定は原価比例法による場合、当期の完成工事高は¥( ? )である。
<解答>
¥13,200,000
<解説>
前期工事進捗度 = ¥4,000,000 ÷ ¥20,000,000
= 0.2
前期完成工事高 = ¥22,000,000 × 0.2
= ¥4,400,000
当期工事進捗度 = (¥4,000,000+10,000,000)÷¥17,500,000
= 0.8
当期完成工事高 = ¥22,000,000 × 0.8 - ¥4,400,000
= ¥13,200,000
<問題3:支払利息>
当期首にて前払利息の残高が¥50,000あり、当期中の利息の支払額が¥( ? )であるとして、当期末の損益計算書に記載された支払利息が¥250,000であるならば、当期末の貸借対照表に記載される前払利息は¥80,000となる。
<解答>
¥280,000
<解説>
まず①より、前期中に、当期分の支払いとして¥50,000を払っていることが分かります。
そして②より、さらに当期分の支払いとして¥?を払っています。
つまり、①と②より、当期分の支払いは ¥50,000+? であることが分かります。
次に③より、当期中に発生した(当期中に支払うべき)利息の額は、¥250,000であることが分かります。
①、②、③をまとめると、
当期中に¥250,000の支払いをすべきところ、実際には、¥50,000+?を支払った。
その結果として、④より、
翌期分¥80,000も、支払うことになった。
ということになります。
言い方を変えると、
「¥250,000の請求に対して、¥50,000+?を払ったら、¥80,000のおつりが来た。」
ということです。
式にすると、
(¥50,000+?)-¥250,000 = ¥80,000
? = ¥250,000 - ¥50,000 + ¥80,000
= ¥280,000
となります。
<問題4:有価証券の売却損益>
A社の株式1,000株を1株あたり¥300で購入し、手数料¥5,000とともに小切手で支払った。
その後、この株式200株を1株あたり¥350で売却し、手数料¥2,000を差し引かれた残額が当座預金に振り込まれた。
この場合、有価証券売却益は¥( ? )である。
<解答>
¥7,000
<解説>
購入時の単価 = (1,000株 × @¥300 + ¥5,000)÷ 1,000株
= @¥305
売却額の簿価 = 200株 × @¥305
= ¥61,000
実際の売却額 = 200株 × @¥350 - ¥2,000
= ¥68,000
売却益 = ¥68,000 - ¥61,000
= ¥7,000
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
お時間ございましたら、是非ホームページもご覧ください。