建設業経理士2級:本試験第2問対策その18
昨日書きました記事、
の問題3につきまして、解答・解説を間違えておりました。
お詫びして訂正いたします。
申し訳ありませんでした。
間違えていた内容ですが、単純な計算ミスでした。
小学生の算数レベル、単なる足し算と引き算を間違えるという、恐ろしく単純な計算ミスでした。
これが本試験だったらと思うとゾッとします。
受験される皆様は、こんなイージーミスで点を落とさないよう、ご注意ください。
検算って、とっても大事です。
それでは気を引き締めて、今日の問題はこちらの4問。
<問題1:内部利益>
本店から支店へと材料を送付する際、その振替価格は、原価に2%の利益を加算した金額としている。
支店の期末時点における材料費は¥130,000(うち本店仕入分¥42,300)、材料棚卸高は¥80,000(うち本店仕入分¥34,200)であった。
この時、期末において控除される内部利益は¥( ? )である。
<解答>
¥1,500
<解説>
本店仕入分の合計 = ¥42,300 + ¥34,200
= ¥76,500
原価 + 原価の2% = ¥76,500
1.02原価 = ¥76,500
原価 = ¥75,000
内部利益 = 原価の2%
= ¥75,000 ×2%
= ¥1,500
<問題2:工事進行基準>
前期より請負金額¥8,500,000の工事に着工しており、工事進行基準を適用している。
前期の工事原価発生額は¥1,300,500であり、当期は¥4,373,250であった。
工事原価総額の見積額は当初¥7,225,000であったが、当期より¥7,565,000に変更した。
工事進捗度は原価比例法による場合、当期の完成工事高は¥( ? )である。
<解答>
¥4,845,000
<解説>
前期工事進捗度 = 前期発生工事原価 ÷ 前期工事原価総見積額
= ¥1,300,500 ÷ ¥7,225,000
= 0.18
前期完成工事高 = 請負金額 × 前期工事進捗度
= ¥8,500,000 × 0.18
= ¥1,530,000
当期工事進捗度 = (前期工事原価+当期工事原価)÷当期工事原価総見積額
= (¥1,300,500+¥4,373,250)÷¥7,565,000
= 0.75
当期完成工事高 = 請負金額 × 当期工事進捗度 - 前期完成工事高
= ¥8,500,000 × 0.75 - ¥1,530,000
= ¥4,845,000
<問題3:消費税>
消費税の会計処理については税抜方式を採用している。
期末における仮受消費税¥( ? )で仮払消費税¥1,300である場合、未払消費税は¥2,500である。
<解答>
¥3,800
<解説>
どっちがどっちか迷いがちですが、仕訳で考えてみると簡単です。
仮受消費税が¥?あるということは、
現金など ? / 仮受消費税 ?
また、仮払消費税が¥1,300あるということは、
仮払消費税 1,300 / 現金など 1,300
仮受と仮払を逆仕訳して整理した結果、未払消費税が¥2,500ですから、
仮受消費税 ? / 仮払消費税 1,300
/ 未払消費税 2,500
これにより、仮受消費税は¥3,800となります。
『未払消費税』があるということは、仮受けした方が多いから、差額を払う必要があるということです。
もし、仮払いした方が多ければ、『未収消費税』が計上されることになります。
<問題4:剰余金の配当>
期末にて、資本金¥200,000、資本準備金¥30,000、利益準備金¥16,000である。
この時、利益剰余金を財源として株主配当金を¥50,000支払うことにした場合、利益準備金繰入額は¥( ? )となる。
<解答>
¥4,000
<解説>
利益準備金繰入額は、
① 株主配当金 × (1/10)
この①、②のうち、少ない方の額となります。
①の計算
¥50,000 ÷ 10 = ¥5,000
②の計算
¥200,000 ÷ 4 - (¥30,000+¥16,000)= ¥4,000
①>②より、解答は、¥4,000 となります。
①については、
株主配当金の10分の1 → 株主配(10)金
②については、
資本金の4分の1 → (4)本金
と語呂合わせで覚えるといいかと思います。
年内のブログ更新は今日までとさせて頂きます。
年明けは1月6日から、更新を再開する予定です。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。